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彼女との再会 [女子大生]

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彼女と食事をした次の日

朝起きて、食べるモノが無い事に気が付く

冷蔵庫の中には、卵だけ・・・

昨日買い物を忘れた事を思い出す。

適当に着替えて、近くのコンビニは行く事にした。

コンビニのイートインは、コロナの影響で、封鎖されていたので

サラダチキンと、おにぎりを3種類

スティクサラダに、焼きうどんを購入

おいしそうなカップ麺を2個

ホット珈琲も~

ついつい買い過ぎた

袋が有料になってるのは良いが、どのサイズも同じ価格なんだと思った

ちびちび珈琲を飲みながらマンションに帰る


ささやかな朝食を食べながら、ハッピーメールを開く


きのうの彼女からメッセージが届いていた

「焼肉ごちそう様でした、もし良ければ本日もお願いいたします、貧乏学生の美香です。」

良く見ると、彼女もログイン中

美香って言うんだ、

「おはよう、今コンビニでおにぎりとか買ってきて朝食を食べてます、昨日は楽しかった、今日もよろしくね」

直ぐに返信が来た

「いいな~、私は、朝から何も食べるものが無いの・・・」

買いに行かないのかな?と不安になるから聞いてみた

「コンビニだったら開いてるよ~」

直ぐに返信が来ると

「はずかしい話ですが、家賃を払ったら、すっからかんになっちゃいました」

手に持ったおにぎりを落としそうになった・・・

そこまで、生活に困って、ハッピーメールで、おじさんにお願いしてたんだ・・・

彼女が、食事の終わりに何か言いたそうにしてたのはこれか・・・

だめだ・・・・

彼女と知り合って、ほおってはおけない・・・

でも、自分から、お荷物をしょいこもうとしてる事は解ってはいるけど

たった1度、食事をしただけの仲なのに

知っていて、知らない顔が出来ない・・・

彼女に、返信を送る

「ごめん、家計簿とか付けてるかな?」

気が強そうで、しっかりしてる彼女なら、付けてると思ったから聞いてみた

すぐに返事がきた

「ノートに、一応書いていますが、どうかしました?」

「今から、昨日、車から降りたマンションに行くから、見せてくれないかな?」

「え、今からですか?解りました、お待ちしています、2-407です」

時計をみると、午前9時を回っていた

回るお寿司のアプリを開き、テイクアウトの予約を開いた

よし、いけそうだ、

テイクアウトの握り寿司のセットを予約して

金庫の中から、10万取り出し、封筒に入れる

ショルダーバックに押し込んで、身支度を整えて、

タクシーを呼ぶ

マンションの直ぐ近くのタクシーなので、

マンションに入り口のホールに下りた時には

前で待っていた。



デリバリーのお寿司を受け取り、適当にカップの味噌汁を数個購入

彼女のマンションに向かう

オートロックのマンションみたいで

部屋の番号を押すと、彼女がインターホンに出て入り口を開けてくれた

彼女の部屋の前で、インターホンを押す

直ぐに彼女が出迎えて、中に招き入れてくれた


中に入ると、本当に女性の部屋なのかと思うくらい

ガランとして、必要なモノしか無い感じ

私が、来るからと、玉ねぎのスープを作ってくれていた

手に持ったお寿司をテーブルに広げる

「さ~いっしょに食べよう、お味噌汁も有るから、お湯わかしてくれる?」

うれしそうな彼女の顔、目に波がにじんでいる様に見えた




玉ねぎのスープ、こんなに美味しいとは今まで思った事は無かった・・・



目に涙をいっぱい貯めて、

すすり泣きながらお寿司を食べる彼女

コロナの影響で、アルバイトが無くなり

持ってるお金のすべてをマンションの家賃に回した事を彼女から聞く


不安でたまらないけど

食事のために、ハッピーメールで、男性におごってもらう生活を一月

だから、夕食1食だけの生活を一月、食べられない日もあったらしい

お金が無くて、食べるモノも無いなんて、こんなに悲しい事は無いよね。

特定の男性に絞れない理由も解った

やはり、ホテルに誘われ、軽い女とみられたらしい

何も求めずに、食事だけしてくれたのが私だけだったとは・・・

お寿司を数個食べ終わるかどうかの時に

彼女が泣きながら、私の胸に飛び込んできた

そっと手をまわし

頭をなでながら、

「不安だったよね、怖かったよね、もう大丈夫だよ」

声をあげて、泣きじゃくる彼女、しばらく落ち着くまで頭をなでつづけた


少し落ち着いたのか、鳴き声が止まる


お化粧はくずれ、鼻水なのか、涙なのか解らない

しゃっくりを出しなががら、

親との連絡が取れない事

仕送りが止まった事

バイトの店がつぶれた事

貯めてた貯金が、マンションの家賃で無くなった事

貯めてた、不安な事を私に話してくれた


「もう、心配しなくていいから、お寿司食べよう」

そう言うと、また私に抱き付いて、泣きはじめてしまった・・・・


どれくらい、彼女が泣いていたのだろう

1時間以上、泣いてた・・・

「ごめんなさい、ちょっと顔を洗ってきます・・・」


目を真っ赤に腫れあがらせた彼女が戻って来た

手を合わせ、「いただきます」と言った彼女

お寿司を食べはじめた、

私も食べる・・・・


食べ終わり、お茶を入れてくれた彼女

「突然だけど、家計簿を見せてくれるかな?」

「はい、これです」

キャンパスノートをテーブルに置き、開く彼女

中を見ると、今年に入ってからの、詳細な数値がかかれていた

最後のページに、残高、1,255円の文字が・・・

「しっかり書かれていますね」

「どうにか、やりくりしようと節約してたのですが・・・」

お金の管理をちゃんとできる彼女だと解った

バックから、用意していた封筒を彼女に渡す。

「乗りかかった船だから、力になります」

中身を確認した彼女

また、目から涙があふれだす

私の胸に抱き付いて、また泣き出してしまった・・・・

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タグ:女子大生
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