彼女の初体験

いきなり連絡をよこし、やって来た彼女

部屋に通してソファーに座らせて、準備してた珈琲をテーブルに置く

彼女が重い口を開いた

「あの～お寿司を買って来ちゃいました」

そう言えば、まだ、6時前だよね、夕食の時間・・・

そう言うと、持って来た銀色の保冷バックの中から、2つの握り寿司の詰め合わせを取り出した、20%OFFのシールが張られた、スーパーのお寿司

もう食べたとは言えなくて、
「買ってきてくれたの、ありがとう、お金を渡さないと」
「いえ、良いんです、いつもごちそうになってるから」
「そうはいかないよ、学生さんにごちそうになるわけにはいかないから」
立ち上がり、書斎に移動、封筒に1万円を入れて、セロハンテープで止めて

彼女に渡す、申し訳なさそうにバックの中にしまう彼女

これで、気持ち良くお寿司を食べる事ができそう

お寿司をつまみながら、
「今日はどうしたの」
「あの、相談したかった事を、今度こそ話たくて押しかけました」

「解った、でも、食事の後で、良いかな、楽しくお話したいから」
「ハイ、私もその方がうれしいです」

有紗との関係を聞くと、1年後輩で、いつも助けてくれる良い先輩らしい、
彼と別れた時の話を泣きながら有紗に相談したら、私の話が出たんだとか。

何だか、解らないけど、今まで一緒に誘って、二人が仲が良い事は解っていた
まるで姉妹の様に、見えるほど、でもどちらもスタイルが良くて、もてそうなんだよね

食事も終わり、さめた珈琲はそのままに、暖かいお茶をすする
彼女がテーブルの上を片付け始める
私も手伝いながら、直ぐに終わる

テレビを見ながら、二人でお茶をすすり
しばらく、面白い番組を、笑いながら、テレビ鑑賞

番組が終わり、CMになった

彼女が・・・

「あの・・・相談の事なのですが」

顔が真っ赤になってる彼女から話を切りだされ、テレビのリモコンに手をのばしOFF

「有紗に僕に相談すると良いって言われたの？」
「はい、普通なら、有紗先輩が男性を紹介するなんて無いと思うのに、驚きました」
「ところで、どんな相談を有紗にしたのかな、良かったら聞かせてくれないかな？」

しばらく、黙りこむ彼女
思い口が開く

「別れた彼との事を相談したら・・・」

元カレと別れた話を始める彼女

目に涙をためて、それが、つ～と、こぼれ落ちる

辛い話が始まる

大好きな彼と付き合いはじめ3ヶ月くらいたった、彼の誕生日、彼と一緒にホテルに行く事になり

彼女のはじめてをささげたらしい、

その時、3回まじわったのだけれど

痛くてたまらなくて、いくら「やめて～」と叫んで泣いても、彼がやめなかった事

地獄の痛みに耐えて3回、

痛いのにやめなかった彼

泣き叫び、怖くて震えていたのに犯された心の痛み

彼女から別れを切り出し、お付き合いが終った話を聞かされた。

彼女も、はじめてをささげる気持ちでホテルに行った事は、同意だから仕方ないよね

そんな事を思いながら、彼の事をどうにかしたいのかな？なんて思っていると

「私は、女性はみんなあの痛みに耐えてるかと思って、先輩に相談したんです」
「有紗はなんて言ってた？」

「そんな事は無い、気持ちがいい天国と・・・」

「それで、僕を紹介されたの？」

「はい、そうなんです。」

「最初に聞いておきたいけど、こんなおじさんで良いの？」

そんな質問に

彼女は、

先輩の紹介なんだけど、最初は抵抗が合ったみたい

ただ、何度も合って食事だけのお付き合いをして

段々と、優しさに包まれたいって思う気持ちが出来たらしい

ただ、有紗が私と引っ付けようとしてる態度が気になるから

ちょっと戸惑ったけど、今日なら、二人だけで会えると思ってやって来たらしい。

有紗の言葉を信じて、気持ちいいを体験したくてやって来たのだと思った。

ハッピーメールで、食事だけの付き合いだった有紗

それが、いつの間にか、こんなおじさんと・・・

お悩み相談まで、引き受けさせられるとは・・・

ま～、独身だから、付き合いますか

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